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Les Petits Crus “ワインバー”じゃない、ワイン&チーズの“テイスティングバー”

Les Petits Crus “ワインバー”じゃない、ワイン&チーズの“テイスティングバー

「美味しい食材とそうでない食材の違いは?本当に美味しい食材はどのように作られるのか」

ベルトラン・キャステンは、パリにある「Les Petits Crus(レ・プティ・クリュ)」のオーナー。トゥールーズの農業大学の大学院で農作物を取り巻く環境について学び、特に各地方の土壌・気候などの環境要因がどのようにワインとチーズづくりに影響するか、というテーマが彼の好奇心を駆り立てました。

「パリでは本当に美味しいワインとチーズが味わえない。まだ無名に近い、少量生産の作り手によるワインとチーズをパリで味わうことができたら」

Les Petits Crus “ワインバー”じゃない、ワイン&チーズの“テイスティングバー

そんな想いから、ベルトランは2016年3月に若者に人気のバスティーユ界隈でワイン&チーズのテイスティングバー「Les Petits Crus」をオープンしました。
“ワインバー”といえば、なにか堅苦しい、専門家の説明をいちいち聞かなくてはいけないような形式ばったイメージがあり、自分の店をワインバーというカテゴリーに入れたくなかった。また、ワインとチーズのマッチングを楽しむ本格的な店にしたかったので、“テイスティングバー”と名付けたといいます。

Les Petits Crus “ワインバー”じゃない、ワイン&チーズの“テイスティングバー

お店のメニューは主に6種類のワインと6種類のチーズのセット。味が濃いめのチーズセット、ライトなチーズセット、ヤギチーズのセット、おまかせセットなどがあります。例えば味が濃いめのチーズセットは、においや味が強烈といわれる北フランスのチーズ、マロワルに、フランス南西部の少量生産の重みのあるワインをマッチングさせています。

Brillat-Savarin(ブリア・サヴァラン)
Brillat-Savarin(ブリア・サヴァラン)

Claousou(クロウソウ)
Claousou(クロウソウ)

「強いチーズに軽いワインを合わせてしまったら、チーズが主役になってしまう。どちらかが主役になってしまったら、それはマッチングではない。お互いがハーモニーを奏でるようなものをマッチングさせて、多くの人を驚かせたい」、それがベルトランの想いです。

ワインとチーズにはそれぞれ番号が振られ、1番のワインと1番のチーズを、そして2、3・・・と順番にテイスティングしていきます。味が控えめなものから、味が強いものを味わうという順番です。
客層は25~40代の女性グループが多いそうですが、意外な組み合わせなのにとても好みのマッチングを発見したり、食べ物の好みが一緒だと思っていた友達が意外なものを好きだったり嫌いだったりと、驚きと発見の連続で、そうしたスタイルをみんなが楽しんでいるといいます。

ワインは試験管に入ったものが出されるというユニークな演出。

ワインは試験管に入ったものが出されるというユニークな演出。ワイングラスに移して飲むことで、注ぐ際の香りを楽しんだり、香りと味のギャップも楽しんでもらう狙いもあります。
ワインはフランス産のオーガニックのもの、チーズはオーガニックの認証はないものの、少量生産の作り手によるものばかりで、フランスの各地方から届けられます。常に新しいメニューや提案をしていく予定で、新しいワインとチーズのマッチングについていつも楽しみながらあれこれ考えているといいます。

美食の都パリで、これからもワインとチーズの新しい楽しみ方を提案し続ける、ユニークな店になりそうです。

Les Petits Crus

Les Petits Crus
http://lespetitscrus.com

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