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Cooking with Poo スラムで味わう、人情あふれる大人気料理教室

Cooking with Poo スラムで味わう、人情あふれる大人気料理教室

Cooking with Poo(プーさんのタイ料理教室)は、バンコク最大のスラム街「クローントーイ・スラム」にあるタイ料理教室です。バンコクのホットなスポットのひとつとして、インターネットや口コミを通じて外国人旅行者から高い評価を受けています。

プーさんのタイ料理教室は、地元の生鮮市場「クローントーイ・マーケット」の探索から始まります。足を踏み入れると、そこは生きた鶏やアヒル、うごめくカエルにナマズ、それに食用の昆虫がたくさんいて、思わず悲鳴があがります。人夫やバイクの往来が絶えない狭い通路には、色とりどりの南国のフルーツや野菜が山盛りになって売られていて、まさにバンコクっ子の台所。

地元の生鮮市場「クローントーイ・マーケット」

地元の生鮮市場「クローントーイ・マーケット」

地元の生鮮市場「クローントーイ・マーケット」

迷路のような巨大マーケットを案内してもらった後、クローントーイ・スラムへ向かいます。狭い路地の両脇には2階建ての家が延々と連なり、よどんだ水路では子供たちが水遊びをしていました。路地を5分ほど進んだところに、このスラムで育ちCooking with Pooを立ち上げたプーさんのタイ料理教室はあります。最初は自宅前の小さな小さな台所から始まった教室。いまはエアコンの効いた屋内で、毎日10人ほどを受け入れているそうです。

プーさんは明るい笑顔と真摯な眼差しで、Cooking with Pooの生い立ちと、スラムへの支援について説明してくれました。

プーさんは明るい笑顔と真摯な眼差しで、Cooking with Pooの生い立ちと、スラムへの支援について説明してくれました。プーさんは以前、屋台で生計を立てていましたが、慈善団体の支援を得て、外国人向けのタイ料理教室を始めたといいます。

「最初の頃は、英語といえばYes, No, OK, Thank youしか話せなかったのよ」と笑うプーさん。持前の起業家精神を発揮して料理教室を大きくしていき、いまではイギリスやオーストラリアへ遠征し、タイ料理の講師として腕を振るうこともあるそうです。

プーさんのタイ料理教室は、旅行者の参加費などで得た収入の一部を貧困家庭の支援に充てるなど、コミュニティの支援に力を注いでいます。「スラム街の中には、未だに厳しい環境の中を生きている家族が多くあるのよ。まだまだ頑張ってコミュニティを盛り上げていかなきゃ」と元気に話してくれました。

そして、いよいよ料理講習が開始。冗談をはさみながら、ゆっくりはっきりとした英語で料理の作り方を説明してくれ、みんなで実習します。この日のメニューは、トムヤムクン(エビ入りの辛くて酸味のあるスープ)、ソムタム(青パパイヤのサラダ)、そしてパッタイ(タイ風焼きそば)です。辛味・酸味・甘味・塩味が複雑に混ざりあった味が、思いがけずあっという間に自分たちの手で出来上がっていき、参加者から歓声が上がりました。

Cooking with Poo スラムで味わう、人情あふれる大人気料理教室

旅行者にとっては、あまり訪れることのないスラムやマーケットに入り、自分でタイ料理を作る体験を通じて、地元の人びとの支援にも少し貢献できるところも嬉しいポイント。「みなさんのおかげで、コミュニティの生活は少しずつ良くなってきている。いまでは、子供たちは大学に通えるのよ」とプーさんはにっこり笑います。

豪華なデパートやホテルが次々と登場し、都市化が進むバンコクにあって、久しぶりに素朴なタイらしい微笑みに触れた、そんな気がしました。バンコクを訪れることがあれば、一風変わった、ぬくもりあふれるプーさんの料理教室を訪れてみてはいかがですか?

Cooking with Poo スラムで味わう、人情あふれる大人気料理教室

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