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ドリアン・パーティー 南国シンガポールならではの社交パーティーへ潜入!

ドリアン・パーティー 南国シンガポールならではの社交パーティーへ潜入!

【シンガポール在住ライターさんが現地レポート!】

シンガポールに移住して11年目のある日の午後、シンガポーリアンの友人から「ドリアン・パーティーにおいでよ!」と1枚のチケットを手渡されました。「ドリアンパーティー?!」

シンガポーリアンの友人から「ドリアン・パーティーにおいでよ!」と1枚のチケットを手渡されました

果物の王様とも称されるドリアン。産地が未だ東南アジアのみという希少な果物です。匂いは強烈ですが、カスタードクリームのような濃厚な味わいは唯一無二のもの。一度食べると病み付きになる人が多いことから、悪魔のフルーツとも呼ばれています。

特にシンガポールでは、国民的フルーツとして愛されており、年に2回のドリアンの旬の時期が待ち遠しい人も。現地でも値段が張るフルーツなので、ドリアンを食べるのを楽しみにしている人たちが多くいます。

ドリアン・パーティー 南国シンガポールならではの社交パーティーへ潜入!

ドリアン・パーティー 南国シンガポールならではの社交パーティーへ潜入!

それにしても「ドリアン・パーティー」って何だろう?ドリアン料理やスイーツが振舞われる?それともドリアンをテーマにしたコスプレ・パーティーかしら?などと、妄想は膨らむばかり。

聞けば、今回の「ドリアン・パーティー」は法定機関である人民協会傘下の近隣委員会が主催しているとのこと。地区選出の国会議員、ヴィヴィアン・バラクリシュナン外務大臣も参加するといいます。有権者とコミュニケーションを図ることのできるドリアンパーティーは、大切な政治活動でもあるという訳です。銀行や不動産会社が顧客向けにドリアン・パーティーを開催することも多く、シンガポールをはじめとする東南アジアでは接待&社交パーティーのひとつとして認知されているそうです。

そして、ついにパーティー当日。少々緊張しながらも、夕方5時に会場となっている近所の公園に行ってみると…

ドリアン・パーティー 南国シンガポールならではの社交パーティーへ潜入!

ドリアン、ドリアン、そしてドリアン…
パーティーの受付と思われるテーブルには、新鮮なドリアンが大量に置かれています。「猫山王(マオシャンワン)」や「D24」など、地元の人びとに人気の高級品種が並び、ピンクのチケットと引き換えに好みのドリアンを受け取ります。

ドリアンに手際よく切れ目を入れているのは、白い手袋をした受付嬢ならぬ、包丁を手にしたご婦人たち。その迫力に、出だしから圧倒されます。

パーティーと聞いて黒のフォーマルなドレスで参加したのですが、他の参加者のみなさんはTシャツに短パンやジーンズと極めてカジュアル。ちょっと浮いてしまいましたが、ドリアン・パーティー初心者ということが一目でわかるのか、みなさん親切にしてくれて怪我の功名でした。

ドリアン・パーティー 南国シンガポールならではの社交パーティーへ潜入!

いよいよパーティーが開始!参加者は圧倒的に女性が多いですね。みなさん、ただひたすらドリアンを食べています。
各テーブルには、その他のフルーツも山盛り状態。ドリアンは身体を温めるフルーツなので、食べ過ぎると体内に熱がこもり火照ってきます。そのため、身体を冷やす効果のあるマンゴスチンやバナナ、ロンガンなどのトロピカルフルーツを合間に食べで体温のバランスを保つ必要があるんだとか。果物の女王と呼ばれるマンゴスチンも、今日ばかりは、ドリアンを美味しく食べさせるための脇役に徹します。贅沢ですね。

ドリアン・パーティー 南国シンガポールならではの社交パーティーへ潜入!

ひとつ食べ終わると、次から次へと係りの人が新しいドリアンを持ってきてくれます。果たして、最初にドリアン1個をチケットと引き換える必要があったのでしょうか…、疑問です。

ドリアン・パーティー 南国シンガポールならではの社交パーティーへ潜入!

宴もたけなわ、ステージではドリアンが当たる抽選会が始まりました。商品はもちろん、すべてドリアン。プレゼンターを務めたのはヴィヴィアン・バラクリシュナン外務大臣でした。すごい…!

シンガポールでは、ドリアンとお酒を一緒に摂ると、体内の温熱作用が促進され過ぎて危険だと言われています。従って、主役と相性の悪いアルコール類はいっさい無し。まだ明るい19時過ぎにパーティーはお開きとなりました。南国シンガポールらしい健康的なドリアン・パーティーに大満足の一日でした。まだまだシンガポールには、知られざる驚きの文化がありそうです!

ドリアン・パーティー 南国シンガポールならではの社交パーティーへ潜入!

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