おいしいEdea 石川県・金沢市
船員厚生食堂

船員厚生食堂

親子代々、船員さんの胃袋を満たすあったかい食堂

冬のズワイガニ(加能ガニ・香箱ガニ)や寒ブリ、高級魚として知られるのどぐろなど、四季折々の豊かな海の幸が水揚げされる金沢港。一年を通して地元漁師さんたちの威勢のいい声が響き、近年は「金沢港いきいき魚市」として市民や観光客にも開放され、多くの人びとが新鮮な海産物を楽しみに訪れます。

その市場がある埠頭の一角にお店を構えるのが、今回ご紹介する「船員厚生食堂」。もともと金沢港で働く漁師さんたちの食堂として約40年前にオープンしました。早朝から夜まで、漁から戻り疲れて腹ペコの漁師さんたちが立ち寄り、お腹いっぱい食べられる場所として親しまれていました。

船員厚生食堂

1999年、いきいき魚市の誕生にあわせて市場内では飲食店の営業が不可能に。それを機に、それまで漁師さんだけを対象として営業していた食堂でしたが、一般の方にも来てもらえるよう現在の場所に移転し再オープンしたのです。

現在、店主を務める大谷健二さんは二代目。大谷さんのお母さんが20年続けてきた食堂を引き継いですでに19年目となり、まもなく母の歴史に並びます。親子代々続けてきたお店は、訪れる漁師さんも父から子へ、親子代々行きつけの食堂になっています。

いまではお客さんの8割が観光客だといいます。食堂だけあって豊富なメニューがそろいますが、観光客に大人気なのはもちろん金沢の旬の海の幸を使った「海鮮丼」。獲れたての新鮮なネタがいくつものって大満足の一杯です。トップの写真でご紹介した、近海で穫れる旬の魚を揚げた「近海フライ定食」は知る人ぞ知る人気メニュー(900円)。ぜひご賞味あれ。

観光客に人気の「海鮮丼」 1,000円
観光客に人気の「海鮮丼」 1,000円

でも、じつは一般客向けの営業を21時で閉めた後、夜に帰港する顔なじみの漁師さんたちを迎えて食事を提供している姿は、昔ながらの船員食堂として変わっていません。いつも新鮮な海の幸を食べている漁師さんたちの人気メニューは「焼き飯」「オムライス」など。「今日はとんかつが食べたい!」と言われれば、材料があれば希望にあわせて作ってあげることもあるそうですよ。

「最近、金沢が盛り上がっているのをみて、ぼくらもうれしいですね。5、6年前からは外国の方も多く来てくださいます。カタコトでも日本語を覚えてきてくれると助かりますけど(笑)
漁師さんたちの中には親子代々うちの店で育ってくれた人もいます。母の代から守ってきたこのお店をがんばって続けていこうと思います」と大谷さん。
金沢の漁師さんの活躍の影に「船員食堂」あり。ぜひ金沢を訪れた際は、活気ある港の市場とともに、美味しくてあったかい食堂にお立ち寄りください。

船員厚生食堂

船員厚生食堂


住所:石川県金沢市無量寺町ヲ51
電話:076-268-1299
営業時間:11:00~14:00 / 17:00~21:00
定休日:土曜